子どもの習い事:ピアノ

親になると、自分の子どもにどんな習い事をさせるか、誰しも考えると思う。特に長子(一人目の子)は...。

本当に合理的に、上手に、理性的に考えて習い事の計画を組むママ(やパパ)っているけれど、
私は合理的でも上手でも理性的でもなかった…。
ほぼ、そしてただ単に、長男君が見せるどんな小さな好奇心の種でも拾い上げては習い事につなげ、それを片っ端からやらせてみる感じだった。5年ほど前まで。
それはそれで別によかった。長男君の経験は確実に増えたと思う。

でも...
長男君はどんなことをやらせても、ある一定のレベルはやりこなす。
そして文句も言わず、やる。
だから、周囲は「続ければ伸びる」と思ってしまう。
すると、習い事ってどんどん増えていく…。

見直すべきかもと思ったきっかけは、
長男君が明らかに疲弊してしまった時!
一生懸命やっているけれど、
ふと客観的に見れば惰性でやっている感じだったし、
肉体的にも疲れている様子だった。

というか、今思えば、親は子供の様子に何度だって
目を光らせて見直すべきなんだよね。いい時も悪い時も。
続けられる(続けさせられる)ということに安心してしまって、
それがそのうちプライドになって、
習い事で最も大切な子供の気持ちが見えなくなっていた。

それでも、その習い事が一つだけなら、親に引っ張られつつ、
そのうち心も体も成長して追い付いてきて、スキルアップもして、
大成するかもしれないけど、何せ当時、
長男君も親も週末が丸々潰れるほどの忙しさだった。
一日に2~3個の習い事を掛け持ちしていたし、
平日にはそれらの宿題や練習をこなしていた。
もちろん、お金も相当かかったよ・・・。

そこで、いったん全部消去。
そこから長男君が自分でやるといったものだけやることにした。
結果、ラグビーとバスケとピアノだけ。スポーツ&音楽。
全て自分で「やる」と言ったものだけ。
自分でやるんだから、やめるときも、
きちんと自分で先生やコーチと話してやめることができるもののみ。

前置きがとても長くなったけれど、
長男が続けると選んだものの中にとても意外なものがある。

「ピアノ」だ。
師事している先生は、私自身が中学生だった時に教えていただいた先生。
確かに、その先生は「のせ上手」。
難しいと思っても、先生がうまく気分を乗せてくれるので、
ひょいっと乗り越えられてしまう。

ピアノだけでなく、歌も(踊りも!?)やる。
長男君が歌う歌は、始めた当初は声も小さくて、
音程も取れなくて一定になってしまい、まるでお経のようだった(笑)
でも今や、発表会では、ピアノの弾き語りや、
聴衆を巻き込んでの歌と踊りのパフォーマンスを披露する。
また、その発表会に向けての準備を実に楽しそうにやる。

そういう姿を見ていると、「よかったなぁ」って思う。
私も長いこと、もちろんいやいやな時期もあったけれども、
音楽をやってきた。
その中で培った私なりの音楽観は
「音楽があれば人生が楽しくなる」というもの。

「なくてもいいけど、あった方が人生が楽しい」。
そういうものが長男君の人生にもできるかもしれないというのが、とてもうれしいのだ。
そういうものがもっともっとたくさんできればいい。

そういうものを作るための「習い事」は、最高の習い事。

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作成者: utaumomomo

2児の子育て中のワーキングママ 忙しい日々を送りながらも 毎日を丁寧にどう楽しんで暮らすか勉強中

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